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笑顔のはにわ

この埴輪はどんなポーズをしていたのだろう?

解説

 牛転第1号墳付近から採集された埴輪である。本古墳群は4基の古墳が確認されているが、後世の開発などにより墳丘の残存しているものはない。1号墳も砂取の影響によりすでに湮滅している。埴輪は墳丘周辺から採集されたもので、数体の人物埴輪のほか、鳥形埴輪、円筒埴輪などがある。
 本埴輪は、頭部から頸部にかけた倒立した卵形をした頭部資料である。頭頂部には帽子や冠などは付けず、髪をまとめたような角状に表現され、おでこには朱による鉢巻き状の文様が一周する。眉・鼻・顎は粘土を貼り付けて作られる。耳には穴が開き、周囲に剥落跡があることから立体的な表現がなされていた可能性がある。両目と口は内部まで貫通する切り込みにより表現され、微笑んでいるようにも見える。目尻から鼻にかけてた頬にも斜めに朱が施されている。頸はわずかに残存するのみであるが、その角度から本人物は跪く姿と想定される。おでこ同様一周する朱が見られる。
住所
いわき市常磐藤原町手這50−1
施設名
いわき市考古資料館

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