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白水阿弥陀堂

このお堂と庭園は何を表現したものか?

解説

 白水阿弥陀堂は、願成寺に伝わる文献や、仏壇下から発見された古材墨書から平安時代の末期に建立されたと考えられる。当時は浄土信仰の隆盛に伴い、末法思想が全国に普及し、極楽をこの世に具現したものとして、浄土式庭園を伴った阿弥陀堂が建てられた。明治維新後の神仏分離令で荒廃した時期もあったが、明治37年(1904)の解体修理により茅葺屋根が栩葺に変更され、昭和31年(1956)には半解体保存修理が行われ現在に至っている。一間四面堂で、中心一間の身舎と入側縁と外廻縁で構成される。屋根は二軒化粧垂木の宝形造り、頂上には露盤、宝珠があり、特に屋根の勾配が大きく、床下には亀腹が設けられている。直径38.59㎝の身舎柱四本の円柱内に黒漆塗の和様刎組高欄付須弥壇が置かれ、本尊阿弥陀如来像をはじめ国指定重要文化財の仏像五体が安置されている。周囲一間の外陣側柱の柱上には和様一手先斗棋が組まれ、天井は内陣、外陣とも折上小組格天井であるが外陣天井は後から加えられたらしい。内陣天井や長押などには宝相華や繧繝彩色が描いてあり、本尊背後の来迎壁、西側の板壁にも彩画の痕がある。平安時代後期の浄土教の盛んな時、数多くの阿弥陀堂が建立されたが、現存する東北の一間四面堂として、岩手県の中尊寺金色堂(天治元年・1124)や宮城県の高蔵寺阿弥陀堂(治承元年・1177)とともに貴重な建造物である。
 なお、白水阿弥陀堂が国宝建造物(昭和27年3月29日指定)となっているほか、その周辺の境域も国指定史跡(昭和41年9月12日指定)となっている。また、白水阿弥陀堂内には、国指定重要文化財(彫刻)の木造阿弥陀如来及両脇侍像(明治36年4月15日指定)、木造持国天立像(寺伝広目天像)・木造多聞天立像(昭和2年4月25日指定)が安置されており、境内には市指定天然記念物である大イチョウ(昭和43年12月27日指定)がある。
指定区分
国指定
種別
国宝(建造物)
住所
いわき市内郷白水町広畑221
施設名
願成寺
指定年月日
昭和27年3月29日

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