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えなすわじんじゃほんでん

江名諏訪神社本殿

本殿のどこに家紋があるのでしょうか?

 精巧な彫刻に目を奪われます。躍動感のある龍の彫りなどは、今にも動きだしそう。
 壁面や脇障子、欄間などいたる所に彫られた彫刻は、江戸時代中期の作と考えられています。かつて彫刻は彩色や金箔で飾られていたようで、当時はより一層美しかったことでしょう。
 また、彫刻の中には家紋を彫ったものも見られますが、これは寄進した人の家紋だといわれています。
 人々の信仰が彫刻にも息づいているようです。

解説

 この建物は、一間社流造り、一手先出組軒支輪、本繁垂木二軒、銅板葺屋根で、欅材が多用されている。板羽目と脇障子、欄間、妻飾りに彫刻が充填され、頭貫に地紋彫、手挟、木鼻(頭貫先)、肘木先木鼻廻縁三方にあり、一手先出組の腰組に刎高欄が付く。
 胴羽目彫刻や脇障子彫刻には家紋が彫り込まれている。これはそれぞれ寄進者の家紋と考えられる。
 また、これらには彩色や金箔の痕跡も見られる。彫刻の制作年代は不明であるが、彫刻に家紋を入れるのは八釼神社本殿(寛政10年(1798))に見られ、住吉神社本殿(県指定)にある胴羽目彫刻(元文5年(1740))の後藤流初代茂右衛門正綱のデザインに近いものがあることから、創建時に近い江戸中期の作と思われる。
 飯野八幡宮や大国魂神社のように屋根の形状が大きく変更されず、流造りではあるが出組を取り入れた変更がなされた。これは、部材の風化具合の差や部材の樹種の違い、それから胴羽目彫刻とその胴羽目板のわずかな金箔痕が改修工事によるものと考えられるからである。
 この建物は、建立年代の古い出組形態を示す神社本殿として貴重である。
指定区分
市指定
種別
有形文化財(建造物)
住所
いわき市江名字走出
施設名
諏訪神社
指定年月日
平成26年5月1日

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