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いわきしいるまさわさんくびながりゅうのかせき

いわき市入間沢産クビナガリュウの化石

化石からどんなことがわかるでしょうか?

 クビナガリュウ類は「恐竜の時代」ともいわれる中生代を通して栄えた海のハ虫類です。日本ではクビナガリュウと呼ばれるため、首が長い生き物というイメージがありますが、実は首が短い種類もいて、クビナガリュウ類すべてが首が長いわけではありません。いわき市で発見されているクビナガリュウ化石の多くは首が長いエラスモサウルスのグループに入るものですが、首が短いタイプも発見されています。
 クビナガリュウが発見される双葉層群からは、ほかにも多種多数のアンモナイト類、魚類なども発見されており、中生代白亜紀後期の海の生物相を知るうえで大変重要なものとなっています。

解説

 昭和43年(1968)、いわき市大久町板木沢の双葉層群玉山層(約8600万年前)の地層から採取された海生ハ虫類化石の発見をきっかけに、国立科学博物館が2年にわたり大規模調査を行い、全身の約70%にも及ぶクビナガリュウ化石を発掘した。この化石は、地層名と発見者からフタバスズキリュウと名付けられ、後の平成18年(2006)には新属新種としてフタバサウルス・スズキイの学名で発表された。この発見をうけて、昭和56年(1981)にいわき市教育委員会は大久町入間沢の同地層の発掘調査を行い、成体・幼体の複数個体を含む多数のクビナガリュウ化石およびアンモナイト、魚類、コハクなどの化石を採集した。
指定区分
県指定
種別
天然記念物
住所
いわき市常磐湯本町向田3−1
施設名
いわき市石炭・化石館(ほるる)
指定年月日
平成3年3月22日

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