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すずきじゅざん

鈴木寿山「百姓四季生活風景」

いわきを代表する画家が描いた農村の風景とは?

解説

 鈴木寿山(1838~1918)は、明治時代のいわきを代表する日本画家。現在の栃木県宇都宮市の出身で、本名は寿三郎という。寿山は、日光の米穀商、星利右衛門の娘、きんと結婚した後、慶応3年(1867)いわきへ移住し、渡辺村(現在のいわき市渡辺町)の鈴木作十郎家の夫婦養子となった。以降、寿山は農業の傍ら画業に打ち込んでいく。
 明治12年(1879)、平の紺屋町で開催された「詩書画俳陶花茶展覧会」への参加が確認できる最も古い記録で、この頃すでに「寿山」を名乗っていた。
 明治36年(1903)、第5回内国勧業博覧会に「勿来関詠歌の図」を出展したのを最後に展覧会への参加が確認できなくなるが、これ以降も作品が多く残されており、画業に専念したと考えられる。
 『百姓四季生活風景』の詳細な年代は不明だが、明治時代に描かれた作品と推測される。田起しから田植え、稲刈り、俵詰めにいたる稲作の工程が丁寧に描かれている。
住所
いわき市鹿島町下矢田散野14-16
施設名
いわき市暮らしの伝承郷

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