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絹本著色勿来関詠歌の図

鈴木寿山が思い描いた勿来関とは?

解説

 鈴木寿山(寿三郎)(1838~1918)作の勿来関図である。一般的な勿来関図は甲冑姿の騎馬武者(源義家)と桜花、山道に関門が描かれているが、本作では、大海原を背景にして遠景には岬を、中景には配下の軍勢を、そして前景に散りかけた桜樹のもと、狩衣姿で騎乗する義家とその従者が鮮やかな色彩で巧みに描かれている。海岸線が崖に接するように描かれた遠景の景観が実景を思わせる。
 表装には中廻し、一文字には京都の風景が織り出された裂を使い、軸端には桜花や雲形等をあしらった有線七宝製を用いるなど、入念なものとなっている。
 また、本図以外に作者の関連資料が豊富に残されており、作風の幅を知ることができる。
指定区分
市指定
種別
有形文化財(絵画)
住所
いわき市勿来町関田長沢6−1
施設名
いわき市勿来関文学歴史館
指定年月日
令和元年5月7日

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