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モーリス・ルイス「ガンマ・ベータ」

作者はなぜこのような作品を作ったのでしょうか?

解説

 モーリス・ルイスは、1912年アメリカのメリーランド州ボルチモアに生まれた。州美術展覧会で受賞し、その奨学金で1927年から32年までメリーランド美術学校に学ぶ。1947年頃から発色が良く、透明感があり、乾きも早いアクリル樹脂絵具「マグナ」を使い始め、それ以降すべての作品に使用するようになる。1953年、友人の画家ケネス・ノーランドや評論家クレメント・グリーンバーグらとともに、ニューヨークのヘレン・フランケンサーラーを訪ね、カンヴァスに薄く溶いた絵具を流し、染み込ませる手法(ステイニング)を用いた彼女の作品に大きな影響を受ける。同年ワシントンで初の個展を開催。1962年死去。1963年グッゲンハイム美術館で大規模な回顧展開催。
 ステイニングを用いて中央に大きく余白を残した作品《ガンマ・ベータ》は、余白部分が「地」としてではなく、左右の色の流れが大きく拡がるフィールドとして機能し、絵画平面がつくりだす色彩の豊かさを追求したルイスの思想が反映されている。
住所
いわき市平堂根町4−4
施設名
いわき市立美術館

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